第四章 〜お試し期間満了につき〜


〜1〜

 僕はボケーッとプールサイドにもたれかかっていた。今週の水泳の授業は2
回ともさぼってしまったわけで、さすがに後々響きそうなので出席しているわ
けだ。
 目の前では同級生たちが、自由時間と言うことで好き放題に泳いでいる。中
には僕と同じように、突っ立ってるだけのもいるけど。なんとなく観察してい
ると、プールの向こう半分でおしゃべりに興じている女子の方をちらちらと見
ているのがわかった。その女子の修飾語は、胸が大きい、である。別の方向を
向いてるから顔まではよく見えないけれど、たぶん、クラスの中で一番巨乳だ
とウワサされている女の子だろう。
「なに見てるの?」
「え、あ、いや、別に……」
 後ろから柳さんの声に僕は振り返った。もちろん、柳さんは制服のまま見学
している。なんだかんだで、柳さんの肌は何回も見てきたけど……なんていう
か、こういう状況で見る内股とか下着とかはドキドキもの。しかも、柳さんの
顔を見ていると自然に視界に入ってきちゃって、どうしようかと視線をさまよ
わせてしまう。水の中に入ってなかったら、顔が火照ってたかもしれない。
 僕にスカートの中を見せてるのはわざとくさいけど、柳さんは素知らぬ顔で
僕の目の前に正座する。さすがにこういう場所なので靴下は穿いていない。ス
カートから伸びて、膝で折り曲がっているスベスベっぽい肌はまばゆいばかり
の白。十五センチくらいのところにある膝小僧だけが少し赤らんでいる。
「ちょっと、涼しくなったね」
「そうだね」
 僕は頷く。先週は馬鹿みたいに暑くて、暑い暑いなんて文句言ってたら、柳
さんに注意された。考えてみれば、あれがきっかけなんだっけ。
「でも、中にいると、やっぱり涼しかったと思うから……もし僕が水着忘れて
なかったら、関係そのままだったかな」
「かもしれないわね。いずれは、今学期中くらいには、言ってたかもしれない
けど」
「今日で、一週間だね」
「そうね」
 今日で、今日の放課後で、付き合い始めて、一週間だ。最初に柳さんが言っ
た期間になる。もうそのお試し期間は無効かもしれないけど。
「返事、聞かせてもらえる?」
 走った風がプールの水面を波立てて、柳さんの長い髪を大きくなびかせる。
「え……っと、その……ここで言うの?」
「まあ、そうね。明るすぎるかも」
 きらきらと輝くプールは、なんというか、そういうシーンに向いているとは
あんまり思えない。まあ、別の場所でも普通の恋人みたいな雰囲気ができるか
っていうと、そうでもなさそう。僕と柳さんじゃ、なんとなく淡々と進んでし
まいそうだから。
「じゃあ、先週と同じでいい?」
「うん、わかった。待ってる」
「…………」
 柳さんが腰を上げたので、僕は反転した。
 何人かがこっちを向いていた気がしたけど、僕はすぐに、ぼちゃんと沈没し
ていたので確認はできなかった。
 ばた足の音が響いていて、うるさい水の中。
 考え事には適さないけど、答えはもう決まっているようなものだから、まあ
いいやとなる。
 喧噪を聞きながら、僕はこの1週間の出来事を、頭の中にゆっくりと流して
いた。


〜2〜

 放課後。
 四角く切り抜かれた夕日の紅い光の中に、僕と柳さんはいた。
「じゃあ、聞かせて」
 柳さんは両手を後ろで組んで、振り返った。
 靡いた柳さんの黒髪が紅く染まっていた。薄く濡れた唇も、夕陽が映りこん
で輝いている。普段の薄い水色みたいなイメージとはまるで真逆。だけど、内
に宿している情熱が燃え上がっているような感じで、それも柳さんの真実の姿
のひとつなのかなとも思えるくらいに似合っていた。
「このまま、付き合っていくか、終わりにするか……」
 横から受けるオレンジの光を孕んだ、力強くてどこか弱さも秘めた瞳が、僕
を見つめてくる。
 僕だけを、見つめている。
 常識を越える倍率でズームインができるカメラがあれば、もしかしたら合わ
せ鏡みたいに見えるのかもしれない。柳さんの中いる僕、僕の中にいる柳さん
っていうように、瞳の中に入っていけるかもしれない。上下と奥行きが逆さに
なった姿が交互に映って……そこはきっと、瞳の中にいる相手しか存在しない、
存在できない世界なんだろう。
「……どうしたの? まだ決まってない?」
「え、えっと……」
 柳さんに見とれていたというか、魅入られていた僕は、慌てて声を出す。
「決まってるよ」
「そう……じゃあ、聞かせて」
「う、うん……」
 僕は深呼吸をして、柳さんの顔をしっかりと目の中に捉える。
「僕は、もっと、柳さんの色々なところ、見たいから……これからも、付き合
っていきたい」
 一言ずつ確認するように、ゆっくり言った。
「……柳さんは?」
 柳さんに発言順を譲る。
 返ってきたのは、声じゃなくて、微笑だった。
 それから、柳さんは頷く。
「ありがと。私も」
 柳さんが近づいてくる。
 僕たちの間にあった3メートルくらいの距離がなくなった。
 柳さんは手を僕の肩に置いて、かかとを床から離す。
 唇が、そっと触れ合った。
 肩にあった柳さんの手が、僕の手を取ってくる。
 俯き加減の柳さんの顔は、外からの光とは無関係に、紅潮していた。
「三谷くん、今日……いい?」
「いいって……その……最後までする、ってこと?」
「そう……私の家、今日は誰もいないから」
「そ、そっか……」
 ちょっと、どうしようか迷う。だって、最後までするってことは……つまり、
柳さんのあの大きいペニスを、お尻に入れられちゃうってことなんだし。さす
がに怖い。裂けちゃったらどうしようとか……ごく一般の女の子の気持ちがな
んとなくでも理解できる。でも、女の子が初めてするときの不安より、僕の不
安は大きい気がした。だって、女の子のは基本的に男のが入るようにできてる
けど、お尻はそうじゃない。もちろん、誰だって指より太いうんちはしてるわ
けで、そこそこの太さには慣れてるはずなんだけど……柳さんのって、それよ
り断然太いんだもんね。しかも、硬さは僕たち男のモノとぜんぜん変わりない。
 不安のせいか、手の中でじわっと汗がにじむ感触。
 でも、柳さんの手のひらも湿っていた。
 ああやっぱり、こういうの切り出すのって、勇気がいるんだな……なんて思
うと、ふっと迷いが消えた。
「う、うん……いいよ」
「……本当に?」
「で……でも、その、優しく……だよ?」
「え、ええ……」
 頷いた柳さんの声はちょっと震えていた。
 たぶん、期待で。
 それから柳さんは慌てたように、僕から体を離した。
「……もしかして、もう?」
 意地悪なことを言ってみる。
「だ……だって……」
 思考停止状態なのか、柳さんの口からはそれ以上、言葉が出てこない。
「ご、ごめん……はい」
 僕は手を差し出す。
「……うん」
 頷いて、ギュッとその手を握ってきた。
 僕と柳さんは手を繋いで教室を出る。
 これから生きていく中で、忘れられないはずの初体験を迎えるために……。


〜3〜

 僕は柳さんの家のバスルームで、体をきれいに洗っていた。
 石鹸をたっぷり使って、徹底的に。
 ……とくに、ここはしっかり洗わないと……。
 肛門は念入りにスポンジで擦った。本当は浣腸したほうがいいらしいけど、
家ではちょっとしんどい?
 人の家のお風呂場で、一回お尻の中に入れた水を出すっていうのも、なんか
抵抗あるし。トイレと往復するのもなんだかなーと思う。だいたい、中にどう
やって水入れたらいいかもわからないんだよね。あ、ウォシュレットうまく使
えばいけるかも……でも、ここのトイレって、ついてなかった気がする。
「まだ?」
 外から、柳さんが声をかけてきた。
「あっ、ご、ごめん、すぐ出るよ」
 僕はさっさと全身の泡を洗い流し、タオルで体を拭って、バスルームを出た。
「……それじゃあ、部屋で待ってて」
 ふかふかの白いバスタオルを差し出しながら、柳さんは目を合わさないで言
った。
「うん……待ってる」
 柳さんが服を脱ぐ音を後ろに聞きながら、僕は洗面所を後にした。
 バスタオルを腰に巻き付けて、誰もいない柳さんの家の廊下を歩く。
 ゴクッ……。
 その何とも言えない静けさが、これから起こることを僕に言い聞かせている
ようだった。薄暗いリビングの脇を抜けて、柳さんの部屋に入る。
 石鹸の匂いに鼻を洗われていたので、軽い芳香剤の匂いが嗅ぎ取れた。心の
平穏を持ってきそうな香り。だけど、今はあんまり効果がない。
「すー……はぁぁ……」
 深呼吸しながら、僕はイスに腰掛けた。だけど、蒸れるかなーなんて思って、
すぐに立ち上がる。
 ゴクッ……。
 ベッドを見て、またも唾を飲み込む。
 何度か、あそこでフェラをしたり、シックスナインをしたりした。
 でも今日は……。
「ついに、入れられちゃうんだ、僕……」
 口から、不安とも期待ともとれない言葉が出ていく。
 圧倒的な存在感を持つ柳さんのペニス。
 すごく熱くて硬い、肉棒。
 あれが、体の中に入って来るってことなんだよねー……。
 もちろん、入ってくるだけじゃなくて、そのまま動くわけで。
 ホントどうなっちゃうんだろ。
 先っぽが押し当てられて、突き刺さってくる。
 それを想像しただけで、お尻がむずむずとしてくる。でも、恐怖すら覚えそ
うなのに、シャワーを浴びているときから勃起したままのペニスは治まる気配
がない。それどころか、どくどくと大量の血流が流れ込んで、自分でも不思議
なくらいにガチガチになっている。
 何回も目の前で感じてきた柳さんの猛々しくも可愛い劣情を、もっと間近で、
体の中で感じられることへの期待と興奮。
 僕はそわそわと落ち着きなく、立ったり座ったりを繰り返す。
 柳さんがバスタオル1枚で部屋に戻ってきたのは、それから10分以上経っ
てからだった。


〜4〜

「いよいよね……」
「うん……」
 触れない距離を取って、僕らはベッドに腰掛けていた。
 自分の石鹸の香りは感じないのに、柳さんの体から放たれるそれは、しっか
りと僕の鼻孔をくすぐっている。不思議だけど、そういうものなのかもしれな
い。あるいは、体臭と混ざって、別の匂いとして鼻が認識しているのかもしれ
ない。
「本当にいいのよね?」
「……うん、いいよ」
 僕はすでに何度もされた問いかけに頷いた。
「ごめんね、何回も訊いて」
「いいよ。たぶん逆の立場でも、同じだったと思うから」
「臆病なのね、私たちって」
「そうかも。でも柳さんは、僕よりずっと臆病じゃない」
 でなければ、告白なんて、できなかったはずだから。恋愛にしろ何にしろ、
行動できる人が前に進めるってことかな。
「いいよ。柳さんの、好きにしてくれて」
 僕は顔を横に向けた。
 すこし紅潮した柳さんの顔が見える。
 柳さんはきれいな唇をそっと開いた。
「ありがと……」
 それは普通のカップルと違う関係。
 胸から下を覆うバスタオルの上。露出した肩。腕。その白くて柔らかそうで、
しなやかな体は、僕を抱く体。
 その逆ではなくて。
 柳さんの腕が、僕の肩に触れる。
 近づいてくる顔。
 柳さんが目を閉じたとき、唇が触れ合った。
「んっ……ちゅ……」
 股間の性欲にかまけてしまって、こうやって唇を合わした回数は決して多く
なかったりする。それだけに、柔らかい唇の感触で行われる前戯の始まりの合
図は、新鮮な感じだ。
「は……ん……三谷くん……あぁむ……あぁ……」
「柳さんの舌、気持ちいい……んむ……」
 たとえペニスを持っていたとしても、柳さんが女の子であることには違いな
く、僕が男であることに間違いはない。好きだと思える異性との触れ合い。硬
さが少しだけ違う唇や舌同士で、貪るように交わされるキス。甘くて気持ちよ
くて、興奮はどんどん高まっていく。これから、アナルを犯されるとわかって
いても……ついつい股間が反応して、バスタオルを押し上げる。目立たないよ
うに、あいている手で抑えているけど、ちらりと見ると、柳さんもそうみたい
だ。そこはやっぱり入れられる僕より、入れる柳さんの興奮の方がきっと大き
いだろうし。
「んぅ……あぁぁ……はぁ……」
 柳さんが唇を離して、目を開けた。
 シャワーでさっぱりしたはずの顔が、キスだけでもうとろけている感じだ。
余韻に、軽く開いた唇から吐息が漏れて、艶めかしく濡れた朱色の舌が覗いて
いる。柳さんの紅潮した顔を、こんなに近くで見るのは初めてかもしれない。
 でも、自覚ないけど、実は僕も似たような顔をしてるのかも。目の中がすご
く熱いし……。
「はぁ……えっと……どうするの……?」
 性教育で習うような手順ならわかるけど、ペニスを持ってる女の子主導のエ
ッチの手順なんてわからないから……さっき言った通り、もう柳さんに任せる
しかない。
「それじゃあ、後ろ向いて……くれる?」
「え?」
「だから、その……後ろからしたいから……」
 柳さんも脳内が火照っていて、しかも自分の欲望を見せる行為に恥ずかしさ
を感じているんだろう。いつも冷静なのに、ちょっと言葉が足りてない。
「してるときの顔見られるの、まだ恥ずかしい……」
「ベッドの上で……四つん這いになったら、いいんだよね……?」
「うん……」
 僕はバスタオルを解いて、ベッドの上に乗った。


〜5〜

「えっと……こんな感じ、かな?」
 僕は恥ずかしさを堪えながら、獣のように、四つん這いになる。
「うん……」
 小学校の器械体操でピラミッドを作ったとき以来の体勢だ。あのときと違う
のは、裸だってこと。
「あ……三谷くん、勃起してる……」
 柳さんはブランブランと揺れているペニスを見て熱い息を吐きかけてくる。
「き……キス……気持ちよかったし……」
「私も……よ……」
 柳さんのバスタオルが落ちた音が聞こえた。柳さんの裸があると思うと、ド
キドキが加速する。ちょっと横目で覗いてみると、その股間から、見事なまで
に張りつめた肉棒がそそりたっていた。秘密を告白された日から見てきた中で、
たぶん一番大きくなっている。
「…………」
 形のいい胸を両手で隠しながら、柳さんがベッドに上がる。ギシギシってい
う、なんとなくやらしい感のある音が僕の後ろへ回り込んだ。
 柳さんが後ろに回ったからもう見えないけど、考えてみれば柳さんの生のオ
ッパイを見るのは初めてだった。これまではなんだかんだで下半身だけ脱いで、
上は着たままだったし。
 胸のラインとしてよく目にするのは巨乳アイドルのグラビア。AVなんかで
も、けっこう多いと思う。だけど、僕は柳さんくらいの、いわゆる美乳が好き
だったりする。自然というか嘘臭さがないというか……その大きさが女の子の
体躯に一番似合っているというか。あくまでも個人的感想だけど、そんなふう
に思えて。
「こ、こんな……なんだね……」
 興味津々といった熱っぽい視線が、お尻のすぼみに感じられた。
「あぅ……」
 今から入れられるところとはいっても、明かりの下でお尻の穴を見られちゃ
ってることに、顔がどうしようもなく熱っぽくなってくる。つい、枕を両手で
引き寄せて、そこに顎を乗せてしまった。
「じゃあ、触るね……」
 柳さんが少し躊躇いがちに、腰に手をかけてきた。
「はううっ……!」
 しなやかな指がつつーっとお尻を滑って、肛門の中心に、そっと触れてくる。
寒気にも似た感覚が背筋を駆け抜け、僕はギュッと柳さんの匂いがする枕を抱
きしめる。
「……意外と柔らかいんだ……」
 柳さんは、ふにふにとそこの硬さを確かめてきた。
「触られてるの、どんな……感じ?」
「へ、変な感じ……だよ」
「ふふ、ちょっとピクピクしてるね……」
 そう言う柳さんの息がお尻にかかった。柳さんの指が小刻みに震え、微妙な
波が肛門からお尻の中へ、そして肉棒へと伝わってくる。
「だ、だって……女の子に、柳さんにお尻の穴、見られて、触られてると思う
と……ぞくぞくしちゃって……」
「そうなんだ……私も……ここに入れたらって思うと、ぞくぞくする。期待と
興奮が膨れて……怖いくらいよ」
 柳さんは両手で尻を掻き分けるようにして広げると、そこに顔を入れてくる。
「うう……」
 間近から吹きかかる生暖かい吐息。柳さんが興奮の眼差しで、僕のアナルを
隅々まで、皺の一本一本まで観察しているのがわかる。
「舐める……ね?」
「そ、そんなこと……汚いよっ……!」
「そんなことないよ。私がいまから入れるところだもの……ん、ちゅぁ……」
 柳さんが生暖かい舌粘膜をアナルに這わせてきた。ウォシュレットの水をも
っと硬くしたような感覚がお尻に広がる。
「んちゅっ……ちゅ……ぴちゃ……」
「はうっ、うく……」
 女の子に肛門を舐められるのは、くすぐったいような、むず痒い気持ちよさ
があった。肩を揺らしながら足の間を覗くと、柳さんが微妙に動いているのが
見える。もちろん、乳房がたぷたぷと揺れているのも。
「ちゅく……んむ……えるぅ……む……ぁぁ……」
 唾液たっぷりの舌がアナルを這い回る。
「うっ……う……」
 一舐めされるごとにこれまで感じたことのない気持ちよさが全身に広がって
きて、僕はどうしようもなく呻かされてしまう。
「んむっ、んぅ、三谷くん……腰、揺れてる……気持ちいいの?」
「う、うん……なんかわかんないけど……アレを舐められてるのと、同じくら
い、イイよ……」
「そう……ん、じゃあ、舌、入れてみるね」
「え、あっ……」
 柳さんが穴に尖らせた舌を入れてきた。
「ひっ……」
 肛門の中を粘膜で擦られる感触に、僕は思わず括約筋を収縮させてしまった。
突き刺さっている柔らかい舌を思い切り締めつけてしまったのが感じられる。
「あむんっ……んぅ……む……んぅぅ……」
 柳さんは狭まったアヌスの中へさらに舌を押し込み、唇で広がった穴の縁に
キスしながら、中に潤滑油代わりの唾液をしっかり塗り込んでくる。湿ってい
る程度の穴の中がヌルッとした唾で溢れるにつれ、舌の動きはスムーズになり、
異物を抜き差しされる不思議な快感も大きくなってくる。
「はぅ……う……柳さんの、舌、気持ちいいよぉ……」
「んぢ……んっ……ぷああ……き、きついよね、やっぱり……」
 柳さんは舌を抜いてどこか不安そうに、そして、嬉しそうに言うと、今度は
指を入れてきた。
「う……さ、さっきより、深い……」
 舌より奥深くまで入ってきて、ぬるぬるに濡れた肛門の粘膜を掻き回す。
「しっかり、ほぐさないと……ね……!」
 熱い声だった。いまにも、無理矢理にでも、挿入してしまいそうな高ぶりを、
必死に抑え込もうとしているような……。
 それからしばらく色々な指の愛撫が続いた。
 こね回したり、回転させたり、穴を広げようとしたり。
 僕は初めて受ける肛門への愛撫を、目の前にあった枕にしがみつくようにし
て耐えていた。
 硬い指でも擦られても、痛くはなく、気持ち悪くもない。ちょっと気持ちい
いくらいだった。柳さんの指が僕の中で動くたびに、ペニスがどんどん膨らん
でいく気さえする……。
「ふぅ……ぅ……なんか、じーんってしてきた……」
「ちょっと、柔らかくなってきた感じね」
「う、うん……」
 柳さんの丹念な愛撫で、僕のアナルからは余計な力が抜けている。安心して
身を任せているというか、そんな感じで……。
「はぁ、はぁ……そろそろ、いい……?」
 柳さんは余裕のない声で、訊いてきた。
「私、もう……我慢、できないよ……」
 股間を覗くと、柳さんのペニスは先ほどよりも力感を増し、血管を浮かせ、
赤黒い先端からは先走り汁をドロドロと垂れ流していた。
 顔を振り返ると、愛撫している側なのにメチャクチャ頬が赤くなっている。
唇から漏れる息は凄く熱そうで、目尻は濡れていた。
「うん……いいよ、入れて……」


〜6〜

 肛門に、柳さんの熱いペニスが押し当てられた。
「うう……や、柳さん……」
 僕はその凶悪なまでの存在感と熱に、初体験の痛みと苦しさを予感し、枕を
顔の前で強く抱きしめた。
「い、いくね……んんぅっ!」
 グッと、アナルに体重がかけられた。
 肛門の中心にあてがわれた柳さんのペニスが、穴を強引に、本来ならあり得
ない方向から押し広げてくる。
「ぐぅぅ……!」
「ううううっ……!」
 2人の呻きが重なる。僕は大きな異物が入ってくる恐怖に、柳さんは初めて
感じる挿入時の快感に。
「き、きつい……よ……三谷くん……!」
「う……っ……うぅっ……」
 初体験の困難さとでもいうべきか。柳さんのペニスは肛門の激しい抵抗を破
れず、入り口で停止していた。まだ、亀頭の半分もめりこんでいない。せいぜ
い、先端の裂け目が肛門の中に入った程度で。
「あ、ああ……もっと強く……しないと……入らないんだ……」
 ぐぐぐっ、と腰に力を込めてきた。めりめりと肛門が音を立て、ペニスの根
本と同じくらいに円周のある亀頭がさらに僕のお尻の穴を拡張してくる。
「んっ、んんっ、んんんぅぅーーっ!!」
 亀頭の半ばまで挿入したところで、柳さんはペニスから手を離したらしく、
両手で僕の腰を抱えて、一気に腰を突きだしてきた。
「あぐっ……ぐうううーーーっ!?」
 どうしようもなく太い、大きい肉棒の侵入に、激しいむかつきが襲ってくる。
「もうちょっと、もうちょっと、だからっ……!」
 肛門の広がりがほとんど限界を迎え、柳さんの長大な肉棒を拒絶していた。
結合部の一点に集中してかけられる圧力に、肛門ごと陥没しそうだ。
「力、力抜いて、三谷くんっ!」
「うぐっ、ぐっ……うっ……は、はくぅっ……」
 そう言われるものの、頭の中が痺れ、横隔膜を押し上げられるような感覚に
息が詰まっている僕は、前に逃げないでいるのが精一杯だった。
 柳さんは腰をひねって剛棒をドリルのように使い、本能に任せ、無理矢理に
腰を進めてくる。
「う……ぎゃあああああっ!?」
 肛門が張り裂けるような痛みを放った後、ずずずずっと一気に柳さんの熱い
肉棒が直腸内に入り込んできた。
「あああーっ! 入って、柳さんがっ、入ってくるよぉぉっ!」
「はぁ、入ってく……私のが、三谷くんの中に、入ってくぅっ……! ううっ、
ああぁぁぁーーっ……!」
「あっぐううううぅっ! うぅっ、あ、ひああーーーーーっ!?」
 いったん肛門を抜ければ、柳さんの前進を止めることはできなかった。直腸
を押し広げながら、奥へ奥へと灼けるような感触が進んでくる。ゆうに15セ
ンチを越える柳さんの肉棒が、僕のお尻の中の占有率を増していく。根本の深
いところへ進むにつれ、肛門がミチミチと悲鳴を上げた。あまりの衝撃に肺か
ら空気が出ていく。僕は歯を食いしばり、肛門を抜ける異物感に必死になって
耐えていた。現実の何倍にも長く感じる時間。それでもやがて、柳さんの前進
が停止して、その時間は終わりを迎える。
「あ、はぁぁっ……! 入った、入ったよっ、三谷くんっ!」
 柳さんが感動したような声を上げる。ついに柳さんのペニスが根本まで、僕
のアナルに入り込んでいた。吐き気すら覚える激痛と苦しさの中に、柳さんの
腿や恥毛なんかの感触を感じることができた。
「うううっ……串刺しにされてる、みたいだよ……」
 柳さんの枕が、僕の涙で濡れた。


〜7〜

「ああっ! ああっ! こ……これが……三谷くんの中なんだ……!」
 柳さんは僕の腰をしっかりと押さえ、初めて挿入した肉穴の感触を味わうよ
うに腰をしっかりと密着させていた。
「ふううっ! あ、熱いっ……それに、太いくて……ぐっ……ううう〜〜〜っ!」
 僕はあまりの激痛と体が内側から爆発してしまいそうなほどの強烈な圧迫感
に、思わず前に逃げようとしてしまう。
「だめ、三谷くんっ……! 逃げないで……」
「う、うう……っ……」
 後ろからかかった声に、僕は枕に爪を立てて、どうにかこうにかその場所に
留まる。動かずに呻いていると、柳さんの肉棒が体の中でドクドクと凶悪なま
でに脈打っているのがよくわかった。何しろ、柳さんの腰はピクリとも動いて
いないのに、信じられないほどに膨張した女根が、絶えず脈打ちながら腸壁を
押し広げるように飛び跳ねてくるんだから。
「あああ、い、痛い? 三谷くん……」
「はあっ、うぐ……! う、うん……お尻、裂けて……るみたいで……」
「だ、だいじょうぶ……すっごく伸びちゃってるけど、血は出てないよ……」
「そ、そっか……んっ、く……はああ……」
 吐き気すら催す苦しさに、額に脂汗が滲む。なんていうか、生まれてこの方、
一番苦しいかもしれない。キィンキィンッと激しく頭鳴りがしているし、内蔵
をムリヤリに押し上げられて、横隔膜が痙攣をしている感じ。予想していたよ
り遙かに強烈な初体験だった。
「あああっ、すごく、きつい……根本、締めつけられて、気持ちいいよ……」
 うっとりした声が降ってくる。僕がお尻の穴を狭めると、グググッと柳さん
のペニスに力がこもって、先端がしゃくりを上げ、直腸粘膜を擦り上げてくる。
「う、動いて……いい……?」
「ま、待って……もう少し、お、落ち着いて、から……」
「だめ……私、もう、我慢できないよっ……!」
 圧倒的な興奮に染まった柳さんの声。顔は見れないし、ほとんど僕の思考は
麻痺してしまっているけど、どれだけその表情が性欲に染まっているか苦もな
く伺い知れた。そして、僕の腰を掴む柳さんの指に、グッと力がこもるのが伝
わってきた。
「んんっ……!」
「くああっ!? あっ、ああああーーーっ!?」
「はぁうっ! し、しごかれるよっ……!」
「ううっ! うっ! か、カリが、カリがっ……中で、引っかかって……っ、
ひ、引きずり出されるぅぅーっ!?」
「はううっ! んぅっ、んーっ!」
「ぐひぃっ!? ひぃぃっ!?」
「ああっ、こ、これ以上、出てこないよ……!」
「や、やめて、柳さんっ……引っ張らないでっ、く、苦しすぎるよっ……1」
 張り出たエラが狭いところで引っかかっていて、出そうにない。肛門ごと引
きずり出されそうな衝撃に、僕は低く重い嗚咽を漏らす。
「う、うん、ごめん……じゃあ、もう一回、入れるねっ」
「ぎゃひぃぃぃぃーーっ!!」
 ズズズズズッと肛門を呑み込みながら、半ばまで抜けていた柳さんの逸物が
僕の胎内へと入り込んでくる。再びの圧迫感と吐き気。
 出入りしたために、僕が感じている苦しさとむかつきの正体がわかった気が
した。便秘というか大を我慢しているときの感覚を強烈にした感じの苦しさ。
直腸に近いところで、多量の体積が渦巻いている圧迫感。肛門を思いっきり広
げられ、そのまま開きっぱなしにされているという感じたことのない感覚。い
くらいきんでも、異物が出ていかない強烈な違和感。しかもその異物は直腸の
容量を上回っているんじゃないかと思うほどの巨大なモノ。それらが合わさり、
混じり合い、シャレにならないほど重いモノを僕に叩き込んできているらしい。
「ああっ、ああっ! き、気持ちいいよ……三谷くぅん……!」
 柳さんが僕のアナルで気持ちよくなってくれているのが、体内で脈打ち、飛
び跳ねる肉棒から直接伝わってくる。だからこそ僕は、股間で吹き荒れている、
欲望と苦痛で巻き起こった嵐に、枕にしがみつき呻きながらなんとか堪えるこ
とができていた。本当に、相手が柳さんじゃなかったら、もう逃げ出していた
はずだ。
「んんぅっ、いいっ! 三谷くんのあそこ、いっぱい、私の締めつけてきてっ
……! ああっ、あああーーっ!」
「はうっ、うぐっ、ぐっ……!」
 腰が前後する度、柳さんのペニスは存在感を増していく。
「ふああっ! ぬ、ぬるぬるしてきてっ、いいっ、いいよっ……! すごく早
く、出てきて、勢いよく入ってくっ! 根本から先っぽまで、いっぱいしごか
れるよぉっ!」
 いつの間にか、先走りで入り口がヌメって、出入りの勢いが早くなってきて
いた。もともと摩擦ではあまり痛みも苦しさを感じていなかったから、前後運
動が加速すればするほどに、痛苦が高まっていく。しかも、柳さんの大きく張
ったエラも力強さを増してきていて、直腸粘膜をこれまで以上にゴリゴリと、
思い切り擦られてしまっていた。一瞬の休みもなく動き続ける柳さんの抽迭の
激しさに、僕の口からは絶え間ない悲鳴が漏れ続ける。
「ひああっ!? ああっ、あああっ、もう、もう来ちゃうっ! もう出ちゃう
よぉっ、三谷くんーーっ!!
 初交の快感に、柳さんはものすごい速度で高ぶってきて射精の宣言をしてく
る。同時にさらに暴力的なピストンが僕の股間で弾けた。
「ぐはっ! ひぐぅっ、うっ、あぁっ、うあっ……!」
「ふひゃああっ! あっあああっ! 出ちゃうっ、私、私っ、三谷くんの中に
出しちゃうううううーーーーーっ!!」
 柳さんの絶頂の叫び声が部屋に響き、僕のアナルに突き刺さっている、ただ
でさえ凶悪な太さの肉棒が一回りも二回りも膨張した。それが一気に根本まで
埋まってきて、破裂したかのような音を立てた。
「ひっはあああぁぁぁーーーーっ!!」
 びゅぷぷぷっ! びゅぱぱぱぱっ!
「う、うああああーーーっ!?」
 直腸の奥で、熱湯のような熱い飛沫がしぶき、僕は目を見開いて絶叫した。
「あっあああーっ! で、出てるーーっ! 私、三谷くんの中で出しちゃって
るうううぅぅぅぅーーっ!!」
「くああぁぁーっ! 熱いっ、熱いよおおっ、柳さんーーーっ! うああああ
ぁぁーーーっ!!」
 肉棒がポンプのような脈動を見せ、ドパドパと精液を弾丸に変えて腸の奥へ
と叩き込んでくる。僕は柳さんの歓喜の悲鳴を聞きながら、射精が終わるまで
身悶え、叫び続けた。


〜8〜

「はあっ、はあっ、はあっ、三谷くんーーーー!」
「ひいいっ!? あぐっ! うあああーーっ!?」
「ごめんっ、こ、腰っ、止まらないのーーっ!」
 柳さんは僕の両手を押さえつけると、激しく腰を振ってきた。射精したのに
萎えない肉棒が、再び僕を抉りはじめる。
「ぎゃあっ、っ、ぐはああっ!」
「が……我慢してっ……! んっ、んーーっ……!」
「うくっ! はああっ……ひいっ!?」
 ぬちゅぬちゅ、ぱんぱんっとやらしい音が部屋に響く。
 とてつもない衝撃が脳の中で荒れ狂っていた。気持ちよさなどカケラもなく、
ただ腸を抉られる気持ち悪さと擦れる肛門の痛みだけがそこにあった。
 なのに、僕のペニスは萎えることもなく、一回目の時から勃起を続けていた。
それどころか、直腸を貫かれていることで膨張のリミッターが外れてしまった
かのように、一突きごとに柳さんのペニスが膨れるたびに、際限なく大きくな
っていく。
「あっ、あああっ……!? わ、私……またイクううううーーーっ!!」
 ドピュ、ドピュ、ドピュッ!!
 肉棒が激しく脈打ち、精液を再び僕の直腸に撒き散らしてきた。
「ひいいぃぃぃっ!? また、またっ、出てるぅーーーーっ……!?」
「ああっ、イってるっ! 私、またイってるよぉぉっ! あっ、あっ、はああ
ああぁぁぁぁぁーーーんっ!!」
 お腹の奥で、柳さんの欲望が炸裂していた。肛門を裂くような勢いで、柳さ
んのペニスが震え、直腸を上下に抉りながら、熱い精液を吐き出してくる。
「はああっ! ううっ! 出るたびに、三谷くんのお尻、締まるっ! あっ、
ふああああああーーっ!!」
「ぎぅっ、う……ぐはぁぁぁーーっ……!」
 2度目の射精を受けた僕はそのままベッドに倒れ込んだ。
 しかし、柳さんの興奮はまだ収まっていなかった。
「三谷くんっ……! ま、まだ、まだぁぁぁっ!!」
「ひいっ!? はうっ、うっ、ぐひぃぃっ!」
 僕に重なるようにして、柳さんがさらにペニスを突き込んでくる。
 ベッドがギシギシと軋み、僕の背中の上で柳さんが跳ねる。オッパイを積極
的に僕に押しつけ、色々なところから快楽を得ようしていた。
「うっ、うっ、うっ……!」
 僕はもう押し潰されたような声を上げるだけだった。しかし、さっきまでと
違うのは、ペニスがベッドと僕の体の間に挟まっていること。そしてその上で
柳さんが暴れているので、シーツに擦れてしまっていることだった。体内の潤
滑液が増えたこともあって、内側から刺激されているようにすら感じてしまう。
「あうっ、ううっ! くああっ!? み、三谷くんっ……! またっ、また出
るーーっ! ひゃふああああああーーーーーーっ!!」
 ドピュッ、ピュルルルルッ!
 3度目の吐瀉にも関わらず、柳さんの精液の量は1、2度目と変わらなかっ
た。それどころか、増えているようにも思える。しかも、今度の射精では、精
液を噴出している最中だというのに、柳さんの腰の動きは止まらなかった。
 無理矢理の抽迭を受け続けていると、不思議と射精感が込み上げてくる。
「ひあああっ!? あ、ああーっ! だめっ、柳さん……っ……ぼ、僕も出ち
ゃうよっ、ああああーーーーっ!!」
 僕はアナルを激しく貫かれながら、シーツの上に精液をぶちまけていた。ア
ナルを突かれながらという初めての射精。倒錯的で圧倒的な快感が脳髄を貫き、
下腹部で大量の精液の熱が広がっていくのが感じられた。
「あああっ! み、三谷くんも、イってるのっ……!? 私に突かれて、イっ
ちゃてるのっ!?」
「う、うんっ……ああっ、僕、柳さんに、アナル突かれて、出しちゃってるう
っ!」
「い、一緒に、イったのねっ……! う、嬉しいよ、三谷くんっ……!」
「ぼ……僕も、柳さんと一緒に、イけて、う、嬉しいよ……」
 耳元で聞こえてきた荒い声に、僕は枕に顔を埋めながら頷いた。
 すると、首筋に興奮さめやらぬ息がかかってくる。
「ああっ、もっと! み、三谷くん……もっとーっ……ッ!!」
「ええっ……!? あっ、あうううーーーっ!!」
 すでに柳さんは3回射精していたけれど、情欲に限界がないかのように、柳
さんの勃起は治まらず、僕を再び犯しはじめた。
 直腸を満たし、柳さんのペニスの高いエラで書き出されてきた熱い液体が肛
門から溢れ、滑りをさらによくして、柳さんの情欲をさらに煽る。
「ああっ! あっ! ふあっ、あっ!」
 柳さんは僕に欲望で満ちた吐息をかけ、肩を抱きながら腰を振ってきた。
「ぐああっ! くひっ、ひっ……!」
 律動がどんどん苛烈になり、僕のアナルを隅から隅まで擦り上げる。しかも
今は重なるような体勢なので、柳さんの体重が丸ごと腰にぶつけられるような
感じだった。ベッドが軋むほどの交合が続く。
 4度目ということもあり、今度のピストンは長続きしていた。5分経っても、
10分経っても、柳さんは僕を突き続ける。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、三谷くんの中、いいよぉ……!!」
「ぐっ、ぎいい……ひうっ!!」
「ああ、イクっ! かふううううーーーーーっ!!」
 柳さんが呻くような声と一緒に、僕の中に4発目を放った。散々抉り抜かれ、
掻き回されて柔軟になった直腸をさらに上下に延ばしながら、腫れきった肉棒
が精液を撒き散らしてくる。
「うぐっ、ぐうぁぁぁーーっ!!」
「くはああっ! ああっ、すごいっ、すごいっ! 出るっ、止まらないよっ!
 こんなに出るの、初めてっ……! あっあああああーーーっ!!」
 今度は、腰の奥から精を吐き出す快感をすべて味わおうとするかのように、
柳さんは僕に抱きついて動きを止め、けれど肉棒だけは激しく脈動させて射精
を続けた。
 長い長い射精がゆっくりと治まっていく。
 熱かった。
 4回の射精で熱湯のような精液を大量に注がれたアナルの中が、燃えている
みたいだ。もちろん、柳さんの肉棒も変わらず熱を放っているから、なんだろ
う、熱で身体の中心に芯を一本通されたみたいな感じ。
 まだペニスは入ったままだけど、ちょっと落ち着いてくると、柳さんの胸の
柔らかさとその奥で脈打つ心臓の鼓動の激しさが背中から伝わってきているの
がわかった。
「はっ……くっ、はぁぁっ……み、三谷くん……だいじょう……ぶ?」
「う、うん……なん、とか……」
 僕は息絶え絶えに頷いた。何度も何度も捲り返された肛門が熱く、ひりひり
していて、何にも感覚がない。ただ、柳さんの肉棒を受け入れているという強
烈な存在感があるだけ。けれど胸には、耐えきった、柳さんを受け入れたとい
う満足感が満ちていた。「じゃあ、お願い……まだ、できるよね……?」
「えっ? うわわっ!!」
 柳さんが僕の腰を無理矢理引き上げさせた。そこに思い切り突き込んでくる。
「ううっ、ぎぅ……! くっ、はぁぁっ……!」
「はあっ! あっ! んんっ、いいよぉっ! な、中で、ぐちゃぐちゃいって、
入り口でしごかれてっ! ああっ、あああーーっ!!」
 柳さんは夢中になって、腰を動かし続けた。
 終わりのない交合。
 奥を突かれ、柳さんの精液でグチョグチョになったお腹の中を擦られ、腫れ
た肛門を乱暴にまくられる。
 僕を後ろから突き続ける柳さんのモノは言うまでもなく、僕自身の肉棒もま
ったく萎える気配がなかった。柳さんが腰にぶつかってくるたびに跳ね回って、
ポタポタと精液を垂れ流す。もしかしたら、あるいはこうやってメチャクチャ
に犯されているのも、快感だったのかもしれない。
「くはっ!? ああああーっ!!」
 ぐぢゅっと激しく突かれ、シーツに精液を垂らし続けていた僕のペニスが大
きく痙攣した。イったのは理解できたのに、むしろ漏れていた精液はいったん
止まって、腰だけが激しく震える。
「ああっ! また来る! 三谷くんっ……! あっ、はああっ! イクッ、イ
クぅぅぅぅぅぅぅーーーっ!!!」
 そして、柳さんの絶頂の声と一緒に、僕の意識は真っ白になった。


〜9〜

「……くん……三谷くん」
「……え……?」
 目を開けると、そこには顔を蒼くした柳さんがいた。
「うぐっ!!」
 意識が戻ると、お尻に激しい痛みを感じた。
 まだ柳さんのペニスが入っているような感じだったけど、実際にはそうでは
なく、長い間入れられていたためにそう感じただけのようだ。なにせ、柳さん
はベッドから下りて僕の肩を揺すっていたのだから。
「よ、よかった……気を失うなんて……思わなくて……その……」
 申し訳ないような顔をする。
「あ……うっ!」
 僕はなにか言おうとしたが、そこでまた激痛。お腹に力を入れただけで、ズ
キズキと痛んだ。中で柳さんの放った体液がタプタプと音を立てる。
「ごめん……ごめんなさい……」
 柳さんの目に涙が浮かんだ。
「うん、しかた……ないよ……初めてだったんだし……」
「そ、そうだけど……」
「……それよりその、服着てくれないかな……?」
 僕は思わず柳さんの裸体から目を背けた。興奮から冷めるとやっぱりなんて
いうかばつが悪いって言うか、なんていうか。
「目のやり場に困るし……それに……」
「くしゅっ……!」
 言いかけたところで柳さんが、くしゃみをする。思わず柳さんに目を向けて
しまい、白い膨らみが上下に揺れるのを見て、また目をそらした。
「ほら、体冷えちゃうし……僕もだけど」
 そこで僕は体の下にグッショリとした気持ち悪さを感じた。そういえば、僕
自身、何回か射精したような……。
 萎えたペニスを柳さんに見せないように見てみると、やっぱり白いシーツの
上に生々しいシミが広がっていた。
「ご、ごめん……これ……」
「あ……うん、だいじょうぶ。三谷くんのだし……」
 微妙にずれてると思うんだけど……。
「っていうか、ほら、布団まで浸みちゃってる感じで……」
「じゃ、じゃあ……とりあえず、シーツ剥いじゃおっか……」
 僕がベッドから降りると、柳さんはたっぷりと体液で濡れたシーツを布団か
ら剥がした。そして、シーツを体に巻き付ける。やっぱり興奮が冷めると恥ず
かしいみたいで、顔が少しだけ赤い。
「えっと、三谷くん……」
「え? なに?」
「その……良かったら、一緒にシャワー浴びない?」
「う、うん……いいよ……なんか恥ずかしいけど……」
 落ち着いた気分で裸を見合ったりする方が、興奮して交わっているときより
ずっと恥ずかしい。
「私も……でも、そういうのも、いいかもって思うから」
「そ、そうだね」
 あと、お尻に入れちゃったんだし、柳さんの綺麗にしないととか思ってしま
うわけで。僕も自分で出した精液で濡れた下腹部を洗いたいと思うし。
「じゃあ私、先に行ってるね……」
 シーツの裾を引きずりながら、柳さんが部屋を出ていった。
「え、ええっと……」
 服を探して、まだ風呂場に置きっぱなしだったことに気付く。
 裸のまま行くのも何なので、着てきたバスローブを拾って着る。ついでに柳
さんが巻いてきたバスタオルを持って、お風呂場に行った。
「は……入るよ?」
 バスローブを脱ぐと、シャワーの音が聞こえるバスルームの中に声をかける。
「う、うん……いいよ」
「じゃあ、その……入るね」
 僕は戸を開けて、なんとはなしに覗き魔というか、ちょっと犯罪者的な気分
を感じながら、中へ入った。
「わわ……」
 眩いばかりの裸身が目に飛び込んできた。その中でも、お湯を弾く白い肌の
中でそそり立つ肉棒が異彩を放っている。
「してるときのこと……お、思い出してたら……で、でも、今日はもうしない
から……」
「う、うん……」
 2人が入るといっぱいいっぱいの風呂場で僕は柳さんと並んで立つ。濡れた
肩がぴとっとひっついて、なんか暖かい気分になった。
「かけるよ」
 柳さんがシャワーのノズルを僕に向けて、四十一度くらいのお湯で僕の体を
流し始めた。
「ちょっと、冷えてる……」
 柳さんはお湯をかけながら、パシャパシャと手のひらで僕の背中とか腕とか
胸を撫でてきた。心地い感触。でも、僕は直立不動のまま硬直していたりする。
「三谷くんの体……こんなに、ゆっくり見たことなかったよね……」
 そして、ゆったりとした動きで、柳さんが後ろから体を重ねてきた。腰に硬
い感触がぶつかってくるけど、燃えるようだった肉棒の熱は、今はどこか穏や
かに思える。どこまでも柔らかなオッパイの感触も背中に広がっていた。シャ
ワーのノズルを持った手が脇を通って前に回ってくる。
「柳さん……?」
「すこし、こうしててもいい?」
 耳元で柳さんがつぶやく。
「う……うん……」
 僕の胸にかかったお湯が体を伝って温かい。
 でもそれより、後ろにいる柳さんの柔らかい体温の方が、冷え始めていた僕
の体をたくさんあっためてくれていた。





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